大腸がん患者の数は、この30年でおよそ5倍に増えています。
その原因の一つは、食生活の欧米化と言われております。
赤身の肉や加工肉をたくさん食べると、その消化のために、肝臓でできる胆汁が増え、これが変化してポリ-プやがんを引き起こす可能性があると言われています。
1週間に300g程度では問題無いようです。鶏肉にはそのようなことはありません。
意外なことに、他の多くのがんと異なり、大腸がんは中期の進行がんでも治療法の進歩により7割近くは治ります。
ところが、大腸がんは、がんによる死亡率で、女性は1位、男性は3位なのです。
これはどうしてでしょう。
それは、がんによる症状が中期でもほとんど気付かないからです。
肛門が痛くないのに便に黒い血液が混じる。
以前は無かったのに、下痢や便秘になる。
残便感がある。
おなかにしこりがある。
などが見られたらすぐ受診が必要です。
一方、早期のがんは症状がありませんので、まずは必ず検診で便の潜血検査を受けることが大切です。
がんやポリープの表面からでる微量な出血を感知しますので陽性であれば必ず大腸ファイバースコープ検査を受けなければなりません。
明らかな痔があればそれを治した後に再度潜血検査が必要です。
ただ残念なことに潜血検査だけでは。がんの半分は見逃されてしまうといわれております。
それを防ぐ為には、60歳以上の方は必ず一度は大腸ファイバー検査を受けることが必要です。
ただ、幸いなことに、将来、血液検査で早期にがんの有無がわかるようになるでしょう。
それまでは、かならず検診を受けるようにしてください。